ライフプランってなんだろう?

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ライフプランってご存知でしょうか。最近街を歩いているとよくみかけるようになった言葉です。ライフプランニングやマネープラン、マネープランニングもほぼ同じ意味なのですが、主に銀行や証券会社、保険会社で目にすることが多いように感じます。でもライフプランってどういう意味なんだろうって疑問に感じている方もいるかも知れませんね。

そもそもライフプランってなに?

ライフプランをそのまま日本語にすると人生設計という意味になりますが、このライフプランは銀行や証券会社、保険会社などの金融機関が主に扱っているということもあって実はもう少し深い意味があります。
少なくとも日本国内においては多くの人が義務教育を受けて進学や就職をします。結婚や出産、車や住宅の購入など人それぞれの趣味嗜好があって、やがて定年を迎えて老後の生活を送ります。これら進学や就職、結婚や出産、車や住宅の購入、定年などをライフイベントといいますが、これら多くのライフイベントには資金が必要となります。このライフプランには、たくさんのライフイベントで構成される人それぞれの人生を資金的な裏付けをもって設計するという意味が含まれています。

ライフプラン登場の背景

かつての人生設計は教育、住宅、老後の準備を中心とした画一的なものが主流でした。順調な人口増加と高度経済成長。年功序列型の賃金制度と終身雇用。潤沢な企業の退職金と国の公的年金。これらに支えられていたことで真面目に定年まで企業で勤めてさえいれば多くの人が教育、住宅、老後の準備に備えることができました。
また多くの世帯でサラリーマンの夫、専業主婦の妻と子供といった核家族を形成する傾向が強かったため、当時は多様な人生設計をそれほど必要としていませんでした。
総務省の国勢調査によると1970年は夫婦と子供で構成される世帯41.2%に対して夫婦のみの世帯9.8%、単独世帯は20.3%でした。一方、2015年には夫婦と子供で構成される世帯26.8%に対して夫婦のみの世帯20.1%、単独世帯は34.5%と世帯構成が多様化しています。この多様化した世帯構成にともなう人生設計のニーズに応えるためにライフプランが登場しました。

ライフプランはなんで必要なのか?

現在、少子高齢化などを背景として日本の経済成長は鈍化しています。年功序列型の賃金制度は成果主義へと移行しつつあり、雇用形態も正社員の他に契約社員や派遣社員といった有期のものが定着しています。終身雇用が失われて雇用環境が不安定になっています。老後の生活を支えていた退職金制度も多くの企業で廃止され、順調な人口増加を前提として設計された公的年金制度などの社会保障制度も少子高齢化の進展により不安定になっています。
これら社会情勢の変化や個人の価値観の多様化によって、単身世帯の増加、晩婚化、晩産化といった現象が顕著にあらわれています。さらに平均寿命の延びにともなって老後の生活が長期化する傾向にありますので老後の準備の必要性が高まっています。
これら先行き不透明な現代社会を安心して乗り越えていくためにも資金的な裏付けをもって慎重に計画されたライフプランが必要とされています。
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