2人に1人はがんになるって本当!?がん保険の話

スポンサーリンク
がんはとても身近な病気です。大抵の方はご家族やご友人・お知り合いなど身近な人の中でがんになったことのある方がいらっしゃるのではないでしょうか。中にはがんの治療が長引いてずいぶんとお金がかかってしまったというお話を耳にした方もいらっしゃるでしょう。今回はこの身近でお金のかかる怖い病気に備えるためのがん保険についてまとめてみたいと思います。

2人に1人はがんになる

厚生労働省の人口動態統計によると2015年における死因の第1位は28.7%で悪性新生物(がん)となっています。これは日本において3人から4人に1人はがんで死亡している計算になります。また国立がん研究センターの最新がん統計によると2013年のデータに基づく生涯がん罹患リスクは男性で62%、女性で46%となっています。「2人に1人はがんになる」といわれているのはこのためです。がんの罹患率は年々上昇しているため、がんは身近で怖い病気だと思われています。でも実は、がんの罹患率とは反対にがんの死亡率は低下しています。これはがん検診の受診率上昇と検査などの医療技術が進歩したことによってがんの早期発見・早期治療が可能となったことが主な理由です。がんが不治の病といわれていたのは昔の話。がんは早期発見・早期治療で治すことができるようになりました。

がん保険の必要性

がんは治すことができるようになりましたが当然のことながら治療費が必要となります。がんの治療期間は年単位になることがめずらしくなく転移や再発によって入退院を繰り返したり、長期間にわたって抗がん剤治療や放射線治療を行なうことがあります。いつまで続くかわからないがんの治療は精神的・肉体的な負担に加えて経済的にも負担になります。さらにがんの治療期間中は収入が減ってしまったり、場合によっては仕事がなくなってしまったりすることがあるため治療費に加えて生活費も必要になるかも知れません。このようにがんは経済的な負担が大きくなる可能性が高い病気であるため、がんに罹患した際に手厚い保障を受けることができるがん保険が注目されています。

がん保険の保障内容

がん保険は生保・損保問わず各社で取り扱われています。各社とも保障内容に特長や独自性を持たせているためとても複雑に見えますが、がん保険の主な保障内容をまとめると概ね下記の通りとなります。

がんと診断された場合

がん保険で最も重要だと考えられているのは、がんと診断された場合の一時金です。がんと診断された直後にまとまったお金を受け取れることで経済的な不安を軽減することができます。また今後どんなに医療が進歩したとしても、がんという病気がなくならないかぎりこの診断一時金の保障が陳腐化して使えなくなるということはないでしょう。

三大治療を受けた場合

三大治療とは手術・放射線治療・抗がん剤治療を指します。これらの治療は現在におけるがん治療の中心となっているものであり、がん保険もこれら三大治療を保障するものが主流となっています。ただし、将来新しい治療方法が主流となってしまった場合、三大治療の保障は陳腐化してしまい十分な保障が受けられない可能性があります。

入院した場合

現在のがん治療は以前にくらべて入院日数が短くなっていますが、それでも入退院を頻繁に繰り返してしまうと医療保険では入院を保障しきれないケースが出てきます。がん保険における入院の保障は入院日数を無制限で保障します。なおホスピスや緩和ケア病棟における入院も保障されるのが一般的です。

通院した場合

現在のがん治療は入院日数が短くなった代わりに通院日数が長くなる傾向にあります。以前のがん保険は退院後の通院しか保障しないものや通院を保障する日数に上限が定められているものがほとんどでしたが最近はがんの治療を目的とした通院であれば日数無制限で保障するものも出てきました。

先進医療を受けた場合

まだまだ先進医療を受けるケースは稀ですが、もし受けることができる場合、先進医療の技術料はすべて自己負担となります。その費用は数百万円となることもめずらしくありませんが、先進医療の保障によってカバーすることができます。

より良い治療を受けるために

医療の進歩は目覚ましく、がんの治療についても高度化・専門化が進んでいます。そのような変化の激しい環境の中で地域格差、施設間格差、医師格差などさまざまな医療格差がうまれています。これらの格差から身を守るための手段としてセカンドオピニオンがあります。セカンドオピニオンとは主治医以外の医師からも治療方針や治療方法に関する意見を聞くことで安心して今の治療を続けたり、より良い治療方法を探したりするためのものです。最近のがん保険にはセカンドオピニオンを無料で受けられるサービスが付帯しているものもあります。もしもの時には遠慮せずに活用しましょう。
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする